国産飼料への挑戦

豚の餌はそのほとんどが外国産です。

トウモロコシと大豆粕を中心に95%以上輸入穀物からできています。

国産豚肉と言っても、食料自給率にカウントされないのもこれら飼料原料が外国産だからです。

 輸入穀物は収穫時期が古いものが多いのですが、それは農家が収穫したトウモロコシを巨大なサイロで(長期)貯蔵し、トウモロコシ相場の高い時期に放出(販売)するのが一般だからです。

1年から2年という長期間の貯蔵には「虫」や「カビ」の問題がつきもので、そのため防虫剤や防カビ剤が使われています。

これがいわゆる「ポストハーベスト」で、豚や牛や鶏を通じて人体に影響しているのではと懸念されています。

 梅山豚は当初から「地球を救う豚」として、このポストハーベスト問題に取り組んで来ました。

当初は「麦茶の絞り粕」や「おから」や「パスタ」などの食品を餌にしてきましたが、8年前に茨城県内の農家と「飼料米」に取り組み始めたことをきっかけに、「大麦(栃木県産)」「小麦(埼玉県産)」「ふすま(国産)」「脱脂糠(国産)」と次々に国産飼料原料を餌にすることに成功しました。

さらに自らトウモロコシの生産にもチャレンジして、この度ついに国産飼料比率50%を達成しました。

 国産豚肉としては初めての国産飼料比率50%は安全な飼料であることは言うまでもありませんが、新鮮で美味しい飼料でもあります。
今年収穫した新鮮で美味しい穀物をその年に与えていく、梅山豚導入当時から目標にしていたことがいよいよ現実となって来ました。

# by meishanton | 2018-11-01 18:53
トウモロコシの刈り取りをしました

トウモロコシの取り組みを始めて4年目。

刈り取りが行われたのは台風が過ぎ去った96日。

飼料用のトウモロコシは実をカラカラに乾燥させてから刈り取ります。

今年の夏の暑さで実がきちんとできているか、台風の後だったので倒れたり水分量が上がっていないかなど心配されましたが、今年も無事に刈り取ることができました。

刈り取った直後にトウモロコシの実の水分量を計ったところ18パーセントでした。

刈り取りに立ち会って下さった方からおぉ~という歓声が上がるほどでした。

トウモロコシ畑の周りが水田で水量の調節が出来た事と風通しが良かった事などが重なり今年のトウモロコシは過去最高の出来になったそうです。


b0166530_18274130.jpg


# by meishanton | 2018-10-16 18:28
異常気象のもう一つの影響

今年は過去に例のない猛烈な暑さ、過去に例のないほどの台風の発生個数の多さ、過去に例のないほどの豪雨災害等々、農業に携わる者にとっては試練の年になっています。

温暖化により地球環境が変化して、極端な気候となっていると専門家が解説しています。

確かにこの冬はとても寒かったのを覚えていますか。

塚原牧場でもマイナス7℃を何日か記録して、水道トラブルに見舞われたのがウソのようなこの夏でした。

そんなこの夏の異常気象では別の影響も出ています。

梅山豚を提供するレストランの多くでは来店客数が減少したようなのです。

「不要不急の外出は控えましょう」とニュースで聞く機会も多かったと記憶しています。

豪雨や猛暑、台風のたびに予約のキャンセルが相次いだそうです。

レストランはファミレスではありません。

出来合いのものは無く、予約に合わせて全て前もって手作りで仕込みを行っています。

キャンセルが出ても冷凍保存できるものも少なく、使いまわしもできません。

だからキャンセルは厳しく、さらに天候が理由でのキャンセルは、別のお客様の予約もほぼ入らないという現実があるのです。

自然と梅山豚のご注文も少なくなりました。

ちょっと寂しい感じです。

梅山豚も暑さで食欲が落ちて出荷できる豚が少なくなる夏ですが、今年の夏はそれ以上にご注文が少ないと感じました。

お天気ばかりはどうしようもありません。

しかし夏は終わりました。

食欲の秋、実りの秋を迎えてこれまでの分を取り返す、そんな穏やかな天気が続く秋であって欲しいと願っています。

私達も取引先のレストランで美味しい梅山豚を食べる計画を着々と検討しています。


# by meishanton | 2018-10-01 10:31 | 社長のコラム
暑さ対策

今年の夏は全国的に長引く猛暑でみなさんも暑さ対策に苦労された事とお察しします。

ここ茨城県境町も全国の最高気温に匹敵する暑さで梅山豚達もぐったり。

汗腺がない梅山豚は(梅山豚だけでなく豚には汗腺がありません)口でハァハァと呼吸し体温調節をします。

そこで農場スタッフが考えたのが氷を作って梅山豚にポタポタ垂らすという方法。

事務所スタッフがお肉の冷凍庫でポリ袋に入れた大きな氷を作り農場スタッフが使うという連携です。

袋の端を切って溶けた氷がポタポタ垂れると梅山豚も涼を味わえるようで気に入ってくれているみたいです。

これからもアイデアを出し合って暑い夏を乗り切りたいと思います。


b0166530_19340135.jpg


# by meishanton | 2018-09-14 19:34 | トピックス
人工授精の試み

私達は人工授精(AI)に挑戦しています。

牛では一般的ですが、豚ではまだまだマイナーな世界です。

挑戦して5年、段階的にステップを踏んで進み、いよいよ結果が出てきました。

受胎率はこの6月単月でついに100%を記録しました。

6月に交配した梅山豚が全て妊娠したという事です。

以前は、実際の雄と雌で交配をしていました。

しかし、受胎率が徐々に下がって行きました。加えて1回当たりの出産頭数も少なくなっていました。

多産系の梅山豚にしては寂しい出産頭数が続き、原因がわからないままでしたので思い切って人工授精(AI)を導入したのです。

交配は雄豚と雌豚という別々のコンディションを合わせる作業です。

特に難しいのが雌豚の交配適期の見極めですが、比較的解りやすいのが雄の精液のコンディション確認で、これが人工授精という事になります。

 交配担当者は唯一農場の将来を担っています。

子豚が産まれないとその他の部署の仕事は発生しません。

だから多くの農場はベテランを交配担当にしています。

勘と経験に頼っていたのが交配でもあります。

しかし、人工授精はその勘と経験に頼った交配を大きく変えそうです。

採取した精液は活性や精子数を確認して手順に従って希釈・保存します。

その後、実際に交配適期の雌に注入する際にも再度活性や精子数を確認し記録します。

繰り返し精液の状態を確認しながら経験の少ないスタッフでもその手順を覚えれば結果を残すことができます。

勘と経験が重要だけれども実際は豚任せだった交配という重要な作業を、データに基づいてベテランでなくても取り組みやすいものにしたのが人工授精なのです。

こうした業務改革は畜産に限らずあちらこちらで見られるようになっています。

科学的根拠に基づいたアプローチが勘と経験を上回る新しい時代が始まっています。


# by meishanton | 2018-09-03 18:38 | 社長のコラム
1