カテゴリ:社長のコラム( 92 )
外国人技能実習生制度

 今国会で議論されている「出入国管理法改正案」、これまで技能実習生に限ってきた単純労働で初めて外国人の就労を認める内容に、野党からは移民政策の始まりではと、厳しく問われています。

改正案では新しい在留資格「特定技能」を設け、建設や介護、農業など特に人手不足が深刻な14業種に限定して外国人を受け入れます。

その中でも高い能力を条件とした特定技能2号は事実上の永住が可能で家族の帯同も認められるのです。

そもそも人手不足は深刻です。

外国人技能実習生の数は228,000人にも達します。

それ以外にも留学生などが短時間のアルバイトをすることが認められ、都内のコンビニなどは大勢の外国人留学生がアルバイトをしています。

農業や建設業、造船業などは外国人がいないと成り立たないとも言われています。

「期限を決めて受け入れをする技能実習生だから」と制限付きの受け入れを許容してきた日本が、いよいよ永住可能な外国人労働者を本格的に受け入れる、つまり移民政策を始めるのです。

これについては賛否両論ありますが、農業界としては概ね賛成の意見が多いようです。

というのも技能実習生制度は単なる人手不足の解消にはなりますが、農業界の柱となる人材の育成にはならないからです。

少子高齢化により人口が急速に減少する事が予想されている日本、深刻な担い手不足に経済活動が停滞する危機でもあります。

これからは、日本人や外国人の分け隔てなくこの日本を支える人材として、私たち日本人と外国人が共に新しい農業を切り拓いて行く時代となるでしょう。

これからは、外国人の医療や社会保障、その子供たちの教育などの社会インフラを整備しながら受入態勢を整えて行く事が重要かと考えています。


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by meishanton | 2018-12-07 18:20 | 社長のコラム
異常気象のもう一つの影響

今年は過去に例のない猛烈な暑さ、過去に例のないほどの台風の発生個数の多さ、過去に例のないほどの豪雨災害等々、農業に携わる者にとっては試練の年になっています。

温暖化により地球環境が変化して、極端な気候となっていると専門家が解説しています。

確かにこの冬はとても寒かったのを覚えていますか。

塚原牧場でもマイナス7℃を何日か記録して、水道トラブルに見舞われたのがウソのようなこの夏でした。

そんなこの夏の異常気象では別の影響も出ています。

梅山豚を提供するレストランの多くでは来店客数が減少したようなのです。

「不要不急の外出は控えましょう」とニュースで聞く機会も多かったと記憶しています。

豪雨や猛暑、台風のたびに予約のキャンセルが相次いだそうです。

レストランはファミレスではありません。

出来合いのものは無く、予約に合わせて全て前もって手作りで仕込みを行っています。

キャンセルが出ても冷凍保存できるものも少なく、使いまわしもできません。

だからキャンセルは厳しく、さらに天候が理由でのキャンセルは、別のお客様の予約もほぼ入らないという現実があるのです。

自然と梅山豚のご注文も少なくなりました。

ちょっと寂しい感じです。

梅山豚も暑さで食欲が落ちて出荷できる豚が少なくなる夏ですが、今年の夏はそれ以上にご注文が少ないと感じました。

お天気ばかりはどうしようもありません。

しかし夏は終わりました。

食欲の秋、実りの秋を迎えてこれまでの分を取り返す、そんな穏やかな天気が続く秋であって欲しいと願っています。

私達も取引先のレストランで美味しい梅山豚を食べる計画を着々と検討しています。


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by meishanton | 2018-10-01 10:31 | 社長のコラム
人工授精の試み

私達は人工授精(AI)に挑戦しています。

牛では一般的ですが、豚ではまだまだマイナーな世界です。

挑戦して5年、段階的にステップを踏んで進み、いよいよ結果が出てきました。

受胎率はこの6月単月でついに100%を記録しました。

6月に交配した梅山豚が全て妊娠したという事です。

以前は、実際の雄と雌で交配をしていました。

しかし、受胎率が徐々に下がって行きました。加えて1回当たりの出産頭数も少なくなっていました。

多産系の梅山豚にしては寂しい出産頭数が続き、原因がわからないままでしたので思い切って人工授精(AI)を導入したのです。

交配は雄豚と雌豚という別々のコンディションを合わせる作業です。

特に難しいのが雌豚の交配適期の見極めですが、比較的解りやすいのが雄の精液のコンディション確認で、これが人工授精という事になります。

 交配担当者は唯一農場の将来を担っています。

子豚が産まれないとその他の部署の仕事は発生しません。

だから多くの農場はベテランを交配担当にしています。

勘と経験に頼っていたのが交配でもあります。

しかし、人工授精はその勘と経験に頼った交配を大きく変えそうです。

採取した精液は活性や精子数を確認して手順に従って希釈・保存します。

その後、実際に交配適期の雌に注入する際にも再度活性や精子数を確認し記録します。

繰り返し精液の状態を確認しながら経験の少ないスタッフでもその手順を覚えれば結果を残すことができます。

勘と経験が重要だけれども実際は豚任せだった交配という重要な作業を、データに基づいてベテランでなくても取り組みやすいものにしたのが人工授精なのです。

こうした業務改革は畜産に限らずあちらこちらで見られるようになっています。

科学的根拠に基づいたアプローチが勘と経験を上回る新しい時代が始まっています。


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by meishanton | 2018-09-03 18:38 | 社長のコラム
地域貢献と梅山豚

梅山豚を輸入してちょうど30年、少しずつですが地域貢献らしいことができるようになってきました。

最初に始めた地域貢献が学校給食へのお肉の提供です。

およそ2000人の地元の小中学生が毎月梅山豚メニューを食べています。

「メイシャント~ン♪」って小学1年生でも知っている地元の豚肉になっています。

またここ茨城県境町は、ふるさと納税3年連続茨城県ナンバー1自治体となっていて、その目玉商品が私達の「梅山豚」でもあります。

お肉から加工品まで様々な梅山豚商品を提供して、境町のふるさと納税獲得に貢献しています。

さらに、地元の「道の駅さかい」でも梅山豚商品を販売しています。

食堂では梅山豚キーマカレーやミニメンチが食べられ人気となっています。

直売所では『売れ筋ナンバー1』のラベルが梅山豚肉饅頭に貼られていたことも。

週末などは特に賑わっていて街のシンボルになりつつあります。

今年に入ってからは、「満天青空レストラン」(日本テレビ)に梅山豚が取り上げられました。

ゲストが嵐の二宮さんだったという事もあり、街中の話題になっています。

こうして、梅山豚は境町になくてはならない存在に近づいていると感じています。

これも永年梅山豚を支えて下さった皆さんのお陰です。

ありがとうございます。

これからも地元に愛される梅山豚として地域貢献を頑張って行きます。

応援をよろしくお願いします。


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by meishanton | 2018-08-02 15:41 | 社長のコラム
マイクロプラスチックの驚異

1950年頃から生産が本格化したプラスチックの利用、その累計生産量は83億トン、廃棄されたプラスチックは63億トン、その中でリサイクルされていないプラスチックは57億トンと推計され、現在そして将来の社会問題になりそうです。

どうして社会問題になるのか?

それはプラスチックは劣化して細かくなるけれど分解はされずに、川から海に流れ込みずっと地球を漂うからです。

こうしたプラスチックはマイクロプラスチックと呼ばれ海鳥や水生生物に取り込まれ始めています。

おそらく近い将来、マイクロプラスチックが原因で死亡したりする生物が増え、最終的には人間にも影響を与えそうなのです。

しかしプラスチックは便利で、今や人間の生活に欠かせない存在になっていて、生活を豊かにしてくれています。

ペットボトル飲料や、買い物のレジ袋、歯ブラシなど使い捨ての安価な物にはたいていプラスチックが使われています。

実は日本列島の沿岸は既にマイクロプラスチック汚染濃度が世界有数という調査結果も出ているほどです。

将来地球の生物や人間に大きな影響を与える事になるとすれば、今から対策をして行く必要があります。

しかしながら、マイクロプラスチックは日本だけの問題ではないのも事実。

現在廃プラスチックの半分は中国をはじめアジア5か国から排出されています。

美しい自然や生物多様性を人間の便利で壊さないためには世界各国の連携も必要です。

実はマイクロプラスチック問題の解決策は日本人ならたいていの人が知っています。

プラスチックゴミを拾えばいいのです。

そしてペットボトル飲料を止め、エコバックを持参して買い物に行く、そんな制度設計や社会的な雰囲気作りが大切でもあります。


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by meishanton | 2018-07-09 15:32 | 社長のコラム
アグリツーリズム

アグリツーリズムってご存知ですか?

アグリ=農業と、ツーリズム=旅行を掛けた造語ですが、最近よく耳にします。

「田植えツアー」や「稲刈りツアー」に始まり、今では搾乳体験、ワインのブドウ収穫まで様々なアグリツーリズムが日本全国で盛んに行われています。

時代は「モノ」の消費から「コト」の消費に移っているとも言われ、外国人観光客向けの企画や、ふるさと納税を活用した企画まで単なる旅行(ツアー)に限らず人気となっています。

さらに政府もアグリツーリズムを後押しする規制改革を進めています。

旅行業法の簡易宿泊営業の許可も、客室面積要件の緩和や、誘導灯などの設置の免除など取得のハードルも下がっています。

さらには民泊に関する法案も議論が進み、簡易宿泊業の許可を取得しなくても都道府県への登録で自宅にて宿泊業を営むことができるようになります。

しかし、アグリツーリズムがさらに盛んになるためには地域全体で取り組むことが重要になります。

農業体験場所や宿泊場所のみではなく、周辺の観光地や地域のグルメにも魅力が無いと競争力が高くはなりません。

梅山豚にも様々な可能性があると思っています。

生ハムの仕込みや、様々な肉加工品づくりをしていただける施設を整備して多くの来客を受け入れる。

実際に自ら仕込んだ加工品でお料理を作って皆でいただく。

そして、周辺の利根川や筑波山、霞ケ浦などの自然豊かなこの地を堪能して帰っていただく。

そんな思い出深い時間を共有できることは私達の夢でもあります。多くのファンに囲まれる幸せに向かってこれからも進んで行きます。


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by meishanton | 2018-06-01 15:38 | 社長のコラム
コミュニケーションの重要性

AI(人工知能)のニュースが数多く報道され、デジタルの時代真っ盛りとなっています。

人口が減少し特に働く若者が少ない今は、省力化の投資が盛んに計画されています。

特に飲食や教育、美容など消費者と直接やりとりする企業は、デジタル技術によって利便性の向上を追求してきました。

ネットを通じれば消費者はモノやサービスを必要なタイミングで手に入れられるようになりました。

そして近い将来はAI(人工知能)により自分で意思決定することすら必要なくなるかもしれないと言われています。

しかし、ある程度便利さが当たり前になったとき、今度はコミュニケーションの優劣が、モノやサービスを選ぶ際の判断材料になる可能性があります。

店頭で子連れ客にちょっとオマケを付けてあげたり、忙しい時間帯でも笑顔を絶やさなかったり、年配の客との世間話にお付き合いしてあげたり等々。

人が心地よさを感じるコミュニケーションを提供できるかが、経営を左右する事にもなりそうです。

従来より私達は梅山豚を通じて会員の方々とのコミュニケーションを大切にしてきました。

インターネットの時代に敢えて紙の梅山豚倶楽部通信を作成し、FAXにてご注文やメッセージのやり取りをしています。

お子さんが巣立った方、お孫さんが産まれた方、引越しした方、新居を建てた方、長年会員の方々と紡いできた歴史は「カルテ」という紙にまとまっています。

私達や梅山豚を知っていただき、私達も会員さんのことを知ること、梅山豚を通じて会員の皆様一人一人と永いお付き合いとなることを願っています。


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by meishanton | 2018-05-01 19:43 | 社長のコラム
84.西洋ネギに挑戦

梅山豚の地元茨城県境町はネギの大産地です。

日本全国のネギ産地が集うネギサミットにも毎年参加しているほどです。

私たちは農業生産法人として梅山豚を飼育していますが、3年前から飼料用の「トウモロコシ」の栽培に挑戦しています。

畑に携わるようになって、畑で働くリズムも少しずつ掴んできました。

そこで地元で栽培可能な野菜、しかも梅山豚のお客様が喜んでくれそうなものを栽培してみようと考え、辿り着いたのが「西洋ネギ」です。

ポワロー(フランス語)とかポッロ(イタリア語)とかリーキ(英語)とか言う名前で呼ばれている太くて短いネギの一種です。

栽培期間が約10か月と長いこの西洋ネギ、その間最低2回は植え替えなければならず手間がかかるということで、まだ日本で生産している人はごく少数です。

そこで試験的に200本ほど栽培してお取引先のレストランに配布してみたところ、「美味しい」「使ってみたい」などの感想が多く寄せられました。

さらに、どうやって食べるのが美味しいかと料理人の方々に聞いてみると、ポタージュなどのスープにするのが美味しいという意見が最も多かったのです。

西洋ネギをレストラン向けに販売することだけではなく、スープを作って皆さんにご紹介することができたら嬉しいです。

始まったばかりの西洋ネギの夢、どうぞ楽しみにしてください。


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by meishanton | 2018-04-02 17:35 | 社長のコラム
野生動物とのつき合い方

最近のニュースでは、小学校にクマが現れたり、サルが多摩川を渡って東京に入ったり、野生動物が私たちのごく身近に現れる事が多くなっていると感じます。

一説によると天候不順で野生動物のエサが不足して、エサを求めて活動範囲を広げているという話があります。はたしてそれが一番の要因なのでしょか?

野生動物と私たち人間は、ある一定の距離をもって生活をしてきました。

お互いの生活圏を意識し、野生動物は人を見れば避け、人が野生動物を見れば避け、自然とその境界線が決まっていました。

その境界線には里山や農村がありました。

いま日本の里山や農村の活力が弱まっているのです。

人口が少なくなり高齢化した結果、農村で農業をする人も減り、野生動物との境界線が曖昧になっているのです。

日本は人口減少と高齢化という問題に直面しています。

都市部に人口を集めて効率的に暮らす「コンパクトシティー」という構想も、あちらこちらで聞こえてきます。

しかし、これ以上農村の活気が減少すると、ますます野生動物の活動範囲が増えることでしょう。

野生動物と人間は同じ場所で共存することはできません。
この国が野生動物にこれ以上翻弄されることがないよう、里山や農村を元気にすることが究極の対策だと考えてます。

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by meishanton | 2018-03-02 15:34 | 社長のコラム
人類の歴史ではじめてのこと

人類の歴史は約400万年前の猿人から約60万年前の原人、約50万年前の旧人類、約20万年前の新人類を経て石器時代に入りますが、こうした長い長い人類の歴史において現代、特に日本では「食べたいだけ食べられる」という時代を迎えています。


そしてもう一つ、「暇をもてあます」というのもこれまでの人類の歴史ではありませんでした。

そう、人類は飢えと闘い、狩猟や農耕に明け暮れた歴史でもあります。


しかし、現代は豊富な食べ物にあふれ、その結果売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など本来食べられるはずの食品が廃棄される食品ロスが社会問題となっていて、その量は年間500万トンを超えると推計されています。


つい70年ほど前の戦後、食べたいものを食べられず飢えを凌いだ私たちですが、戦後の復興と高度経済成長により豊かで便利な世の中になりました。


しかし、現在日本人は1000万人、なんと10人に1人が糖尿病になっています。

自動車、エレベーター、デスクワーク、ゲームと身体を動かさない便利な日常に高カロリー高脂肪の食事、人類がこれまで経験した事の無い時代に突入しています。


私たちの身体は動くことを前提に作られているといいます。

動かないことで様々な伝達物質が誤動作を起こしているようです。

人類本来の身体の機能を失わないようもっと積極的に身体を動かすことが病気の予防になると考えられます。


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by meishanton | 2018-02-01 17:46 | 社長のコラム
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