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カテゴリ:社長のコラム( 98 )
99.働き方改革と職人技

 20194月より順次施行となる働き方改革法、その中で企業が優先的に対応すべき項目として、(1)有給休暇を5日以上取得できる体制の整備、(2)労働時間把握義務への対応があります。しかしながら問題点も指摘されています。

【残業代ゼロの衝撃】

働き盛りの40歳台50歳代では、残業代が入ることを常識として住宅ローンを組んでいる人が多くいます。しかし、残業代が急にゼロになったり急減したりすると、組んでいた住宅ローンが支払えなくなり、最終的には持ち家を売却して賃貸に移る人など、人生設計まで大きく変化してしまう事にもなっています。また、残業できないため家でこっそりたまった仕事をする人も増えているようで、新たな問題も発生しています。

【職人は育つのか】

働いた分だけ技術が蓄積する仕事、例えば料理人や寿司職人、鰻職人、陶芸家、大工、そして農家もそうです。「量が質を生む」の言葉の通りで、一人前になるまで何年もかかる職業があります。いわゆる職人です。養豚も繁殖~分娩~離乳~肥育と一通り覚えるまでに最低3年はかかります。早く一人前になろうとするには、人一倍努力をしなければなりません。つまり時間が必要になるのです。また、職人の仕事にはゴールがありません。何年も何十年もかかって一流と言われる職人になります。自分と向き合いながら、その技を磨き続けるのも果てしない時間のかかる作業です。

【日本での評価】

そんな何年もかかる職人技ですが、一般的にはあまり評価されないことが多いと感じます。一握りの職人しか食べていけない業界も多々あるようです。日本ではデフレ経済が長引き、お金に余裕のある人が少なくなりました。職人技への評価が高くないことは、その業界を目指す若者も増えません。

【外国人からの評価】

一方で外国人観光客のこうした職人技への評価は年々高まっています。小豆島にて木桶でつくる2年熟成の醤油蔵に観光客が大勢押しかけ、比較的高価な醤油から売れているようです。東京の高級寿司店や鰻店にも外国人が増えています。彼らは職人の技術や伝統を認めてその対価を支払っています。逆に日本人がその技術や伝統に無頓着なのを残念に思ったりします。

【根気との勝負】

長い年月の修業は技術の鍛錬もありますが、心の鍛錬でもあります。技術が習得できずくじけそうになったり、日々同じことの繰り返しにモチベーションを維持し続けるのも難しい時もあります。しかし、いつの日かその職人技が評価される日を夢見て修行を続けるのです。そんな根気の要る作業を今どきの若者がやりたいと思うのか?スマホで検索してすぐ答えが出る、苦労しなくても明日欲しいものが届く、最短ルートで目的地に向かえるなど、根気の要る作業が少なくなった現在だからこそ、そこにチャレンジする若者をしっかりと支え、継続できる環境を整え、日本の伝統や文化を守りたいと思っています。


by meishanton | 2019-08-02 15:43 | 社長のコラム
ゴミはいくらだ?

530日は「ゴミゼロ」の日

1975年豊橋市民から始まった市民運動で「ゴミは自分で持ち帰ろう」というものです。公園や海水浴場、公共施設などでのゴミ処理費用の増加や景観の悪化により、ゴミの減量化=意識の向上も狙って始まったもので今では日本全国に広まっています。

 最近ではマイクロプラスチックの問題で、プラスチックストロー廃止の動きやプラスチックレジ袋廃止の動きなどが活発になっています。中国でのプラスチックゴミ輸入停止の衝撃も重なり、プラスチックゴミを減らそうという意識が世界中に広まっています。

地方自治体の努力

税金で行われるゴミ処理ですが、更にゴミ有料化に乗り出す自治体が後を絶ちません。現在では実に63.8%の自治体がゴミ有料化を行っているようです。ゴミ有料化の方法は、「指定のゴミ袋を有料で販売する」というやり方で、ゴミ袋価格は各自治体によって様々ですが、北海道えりも町が45リットル1200円と日本最高値のようです。

 ゴミ袋を有料化したからといってゴミ処理費用を全て賄えるという事はありません。しかし、自治体の財源が今後も厳しくなると予想される中、ゴミ袋を値上げして財源を賄い、ゴミ減量を市民に意識付けようとする動きは盛んになると予想されます。果たしてゴミ処理にはいくら必要なのでしょう?

首都東京のゴミの行方

 例えば燃やせるゴミの処理工程は、収集運搬、焼却処理、最終処分に大まかに分けられます。基本的にゴミは自地域処分の原則があり、広域でゴミ処理をすることはあっても、他の自治体にゴミ処理を委託する事はできません。人口減少社会の中、この自地域処分の原則を守りつつゴミ処理費用をどう捻出して行くのか?自治体の厳しい舵取りが予想されます。

 さらに、お金で解決できない問題も予想されます。いまだ有料ゴミ袋を販売していない東京23区、実は東京湾の埋立地の余力が残り50年と考えられています。自地域処分の原則をも揺るがしかねない未来、抜本的な解決策が必要になっています。

ゴミが資源に変わる日

 一方、ゴミを有効活用してゴミ処理費用を抑えようとする自治体も増えています。その一つが「サーマルリサイクル」というゴミ発電です。可燃ごみを燃焼して得られる高熱・高圧の蒸気でタービンを回す火力発電の一つです。これは廃棄物からエネルギーを創出することができるため、廃棄物処理コストを大幅に低減する事も可能な技術です。さらに、ゴミが排出されるエリアで発電する事は、電力需要地に近い場所で発電する事となり送電の無駄が無く効率が良いというメリットもあります。

しかしながら、現時点では塩素ガスによるダイオキシンの対策が不十分である事や、発電効率がまだ悪く想定の半分程度しか発電できていないという課題が残っています。こうした課題を克服し、費用を抑えながら安全なゴミ処理を実現して行くことは、今後世界が直面する課題として真っ先に日本が取り組むべきことのように感じています。


by meishanton | 2019-07-24 18:40 | 社長のコラム
酒はSAKEに

【廃業する蔵元】

 かつて端麗辛口でいかに安く販売するか?ということで、本来の酒造りを忘れ醸造アルコールを多く入れた日本中同様の一般酒が売られました。それは大量生産-大量消費の日本の一時代を象徴するもので、醤油や味噌、家電などとも同様でした。しかしその時代が終わり、平成10年に全国で2229軒あった日本酒の蔵元は、平成28年には1433軒と18年間で実に56%も減少しました。当然ながら日本酒の出荷量も同様に減少しました。このまま日本酒離れが進んでしまうのかと思われた近年、平成29年においては一般酒以外の特定名称酒である、純米・特別純米・純米吟醸・純米大吟醸・大吟醸・吟醸・本醸造・特別本醸造の8種類が179千キロリットルと日本酒全体の3分の1を占めるほどになっています。

日本酒をめぐる業界に何が起きているのでしょう。

【ある酒蔵の改革】

それは伝統的だが革新的なものづくりと海外への販路拡大でした。

「獺祭(だっさい)」。山口県の旭酒造は日本酒を飲まない方にもその名前が知れ渡る純米大吟醸製造量日本一の酒蔵です。平成11年に杜氏が高齢で引退してから杜氏制を廃止し、さらに通年で仕込みを行うなどの改革を行い、製造する酒の全てを純米大吟醸にし、いち早く海外への輸出を手掛けるなど日本酒の復活をリードしてきました。

【挑戦する若き杜氏】

また、東京農業大学には醸造学科という日本でも珍しい学科があり、その卒業生たちの中には実家である老舗蔵元に戻って素晴らしい日本酒を造り出す杜氏として活躍し、蔵元を再建している人が増えています。その筆頭が山形県高木酒造の15代目高木顕統氏でしょう。ご存知の方も多い彼の造る「十四代」は今最も入手しにくい日本酒と言われ、フルーティで甘みと旨味のある大吟醸は出荷時の数倍の高値で取引されるほどになっています。

 「十四代」の成功を追って、様々な酒蔵が新しい日本酒をリリースし酒造りを競い合うようになっています。JALのファーストクラスの日本酒ラインナップにもそれは現れています。「十四代」を初め福井県黒龍酒造の「黒龍」や福島県廣木酒造の「飛露喜」など、日本酒ファンにはあこがれの銘柄が並んでいます。

【世界のSAKEに】

それでも国内で販売量を減らしている日本酒ですが、海外での評価は年々高まっています。それを裏付けるように、平成22年から平成30年の9年連続で輸出量が増加しています。この間の輸出量は2倍に、そして輸出金額は3倍に増加しています。輸出先はアメリカが最も多く、次いで中国・台湾・香港・韓国のアジアとなっています。海外での日本食ブームと重なってその勢いは今後も続きそうです。

酒はSAKEと表記され、これからは世界中のお料理に合わせて様々なシーンで提供されて行くことでしょう。若きSAKEの担い手たちに期待です。


by meishanton | 2019-06-07 09:32 | 社長のコラム
魚は育てる時代へ

食の変化

2017年日本人1人あたりの魚介類消費量は年間24.4キロ と、ピークの2001年から4割も減少したそうです。

2011年には肉類に抜かれ、2017年肉類の消費量は32.7キロと8キロ以上の差となっています。

空前のお肉ブームと言われる昨今、震災以降特に魚介類の消費が減速した感じもあります。

一方で、長い行列を作る寿司店は多くありながら、スーパーの鮮魚売り場では「骨を取り除いています」などと食べやすさをアピールして消費を喚起しているのも現実で複雑な思いがします。

私たち日本人の食はどうなるのでしょう。

値上がりする魚

イカ、マグロ、サンマ、ウナギ、アワビ、カニありとあらゆる魚介類が値上がりしているのです。

実際近年日本では漁獲量規制や、周辺各国との資源争奪戦、地球規模の気候変動による海流の変化で魚介類の水揚げは減っています。

例えば今年の北海道の毛ガニ漁、前年も記録的な不漁と言われていましたが、今年はその前年のたった12%しか水揚げがないと報道されているほどです。

進む養殖技術

そんな中、世界では漁業への企業の参入が相次ぎ、ついに2013年には養殖量が漁獲量を上回りました。

回転寿司で1番人気のサーモンもそのほとんどがノルウェー等での養殖となっています。

日本でも海の養殖から陸での養殖まで様々なチャレンジが増えています。

人気のサーモンは、日本全国50箇所以上で養殖が行われているようです。

技術革新も盛んです。水を濾過して循環し、これまでの水使用量の100分の1を実現しコストも低く抑えているところもあります。

さらに、安全性も実は養殖の方が天然より高いという専門家もいます。

管理された綺麗な水や適切な餌により、寄生虫などの問題も回避できるのです。

漁業の未来

古来魚介類を食べてタンパク質を摂取してきた島国日本、様々な魚種を食べる豊かな食文化があります。

地元の資源を餌にしたブランド魚も出始めています。

海のない街の特産品が魚介類なんて、そんな時代も近づいているのかもしれません。

地域に根ざした育てる漁業にこれから注目です。



by meishanton | 2019-05-08 09:20 | 社長のコラム
豚コレラを考える

【ざわつく養豚家】
 昨年9月に岐阜県の農場で26年ぶりに感染が確認された豚コレラは、14県に広まり未だ収束できていません。

既に殺処分された豚の数は4万頭を超え、養豚家にとっては気が気でない時間が過ぎています。

DANを探る】
 昔豚コレラを撲滅して清浄国となった日本でなぜ再び豚コレラが発生したのでしょうか。

そのヒントは豚コレラウイルスのDNAにあります。

DNAのタイプを調べてわかった事は、最近アジア各国で発生している豚コレラウイルスのDNAとかなり近いという事です。

恐らく推察するにアジアのどこかから、観光客の手土産(食品)などに紛れて日本に持ち込まれ、それを人間が食べ残し、その残飯をイノシシがあさって最初に感染し、すぐには死なずに動き回るうちにイノシシばかりか豚にまでうつしてしまったのでしょう。
 現に岐阜県や愛知県の野生のイノシシ200頭以上から豚コレラウイルスが確認され、現在もその数は増え続けています。

【国の選択】
 一度撲滅した豚コレラ、昔のようにワクチンを接種して対策すれば、殺処分しなくても感染拡大は防ぐことができます。

しかし、国はなぜやらないのか。

それは、ワクチンを接種するという事は清浄国ではなくなり、輸出もできなくなるからなのです。

つまり国は殺処分により、清浄国を維持し輸出を継続しようと考えています。

【養豚家の望み】
 ご存知の通り豚コレラは人間には感染しません。

それなのに国は、輸出という経済を優先し殺処分を続けているのです。

各地の養豚家からはワクチン接種の要望が国に上がっています。

養豚家は皆殺処分なんてしたくないのです。

皆様からもご心配や温かい励ましの声を多数いただいています。

私達は現在牧場への外部者の出入りを厳しく制限しています。

餌のトラックや工事業者などの徹底した消毒により場内にウイルスを持ち込まないよう対策を強化しています。
 グローバル化する社会の中で、目に見えない様々なウイルスとどう対峙するのか。

空港や港などで荷物のチェックを厳しくし、生産者を護るための体制整備が急がれています。



by meishanton | 2019-04-03 14:55 | 社長のコラム
新年のご挨拶

皆様にはお元気に新春をお迎えの事とお慶び申し上げます。

お陰さまで昨年も皆様に支えられ無事過ごす事ができました。

梅山豚を直輸入して30年の節目となった昨年は、念願の飼料工場が完成し稼働しました。

自社で栽培するトウモロコシに、飼料米、大麦、小麦など国産原料50%超を達成した日本で初めての豚肉となりました。

地元貢献も積極的に行いました。

境町の小中学校給食へ毎月梅山豚肉を提供して5年目となり、子供たちも「メイシャントーン」と名前を覚えてくれています。

また、春と冬には本社前で「あおぞら市」を開催し、多くの方々が朝から並んで梅山豚肉を購入してくれました。

こうした地元貢献はこれからも続けて行きたいと思っています。

そもそも梅山豚は私たちが直輸入する前に日中友好の贈り物として中国政府から日本政府に贈られました。

今でもその子孫は農林水産省の牧場に残っています。

これまで様々な養豚家が農林水産省より梅山豚の払い下げを受け飼育を試みました。

しかし、多産な梅山豚からは未熟児がたくさん生まれ、生存競争の激しさで事故も多く、すべての養豚家が飼育を断念しました。

また、何とか飼育できた梅山豚も市場では脂が多いとか肉付きが悪いという理由で「規格外」として取引され、コストがかかるが実入りが少ない豚となっていました。

そんな中、私たちが唯一梅山豚の生産を継続することができたのは、皆様や料理人さんなど多くのファンが梅山豚を支えてくださったからです。

お陰で梅山豚にとことん向き合い、その特性を理解し徐々に事故を減らすことができました。

これからも梅山豚を中心として国産飼料の生産や、地元貢献などに活動領域を広げ、未来の農業を担う人材を積極的に採用し、さらに美味しい梅山豚をお届けできるようスタッフ一同努力していきます。

梅山豚を通じて『食』と『農』と『環境』という分野の新しい時代に挑戦し続けていく私たちを2019年もどうぞよろしくお願いします。

2019年 1月

株式会社 塚原牧場

代表取締役 塚原 昇


by meishanton | 2019-01-04 14:58 | 社長のコラム
外国人技能実習生制度

 今国会で議論されている「出入国管理法改正案」、これまで技能実習生に限ってきた単純労働で初めて外国人の就労を認める内容に、野党からは移民政策の始まりではと、厳しく問われています。

改正案では新しい在留資格「特定技能」を設け、建設や介護、農業など特に人手不足が深刻な14業種に限定して外国人を受け入れます。

その中でも高い能力を条件とした特定技能2号は事実上の永住が可能で家族の帯同も認められるのです。

そもそも人手不足は深刻です。

外国人技能実習生の数は228,000人にも達します。

それ以外にも留学生などが短時間のアルバイトをすることが認められ、都内のコンビニなどは大勢の外国人留学生がアルバイトをしています。

農業や建設業、造船業などは外国人がいないと成り立たないとも言われています。

「期限を決めて受け入れをする技能実習生だから」と制限付きの受け入れを許容してきた日本が、いよいよ永住可能な外国人労働者を本格的に受け入れる、つまり移民政策を始めるのです。

これについては賛否両論ありますが、農業界としては概ね賛成の意見が多いようです。

というのも技能実習生制度は単なる人手不足の解消にはなりますが、農業界の柱となる人材の育成にはならないからです。

少子高齢化により人口が急速に減少する事が予想されている日本、深刻な担い手不足に経済活動が停滞する危機でもあります。

これからは、日本人や外国人の分け隔てなくこの日本を支える人材として、私たち日本人と外国人が共に新しい農業を切り拓いて行く時代となるでしょう。

これからは、外国人の医療や社会保障、その子供たちの教育などの社会インフラを整備しながら受入態勢を整えて行く事が重要かと考えています。


by meishanton | 2018-12-07 18:20 | 社長のコラム
異常気象のもう一つの影響

今年は過去に例のない猛烈な暑さ、過去に例のないほどの台風の発生個数の多さ、過去に例のないほどの豪雨災害等々、農業に携わる者にとっては試練の年になっています。

温暖化により地球環境が変化して、極端な気候となっていると専門家が解説しています。

確かにこの冬はとても寒かったのを覚えていますか。

塚原牧場でもマイナス7℃を何日か記録して、水道トラブルに見舞われたのがウソのようなこの夏でした。

そんなこの夏の異常気象では別の影響も出ています。

梅山豚を提供するレストランの多くでは来店客数が減少したようなのです。

「不要不急の外出は控えましょう」とニュースで聞く機会も多かったと記憶しています。

豪雨や猛暑、台風のたびに予約のキャンセルが相次いだそうです。

レストランはファミレスではありません。

出来合いのものは無く、予約に合わせて全て前もって手作りで仕込みを行っています。

キャンセルが出ても冷凍保存できるものも少なく、使いまわしもできません。

だからキャンセルは厳しく、さらに天候が理由でのキャンセルは、別のお客様の予約もほぼ入らないという現実があるのです。

自然と梅山豚のご注文も少なくなりました。

ちょっと寂しい感じです。

梅山豚も暑さで食欲が落ちて出荷できる豚が少なくなる夏ですが、今年の夏はそれ以上にご注文が少ないと感じました。

お天気ばかりはどうしようもありません。

しかし夏は終わりました。

食欲の秋、実りの秋を迎えてこれまでの分を取り返す、そんな穏やかな天気が続く秋であって欲しいと願っています。

私達も取引先のレストランで美味しい梅山豚を食べる計画を着々と検討しています。


by meishanton | 2018-10-01 10:31 | 社長のコラム
人工授精の試み

私達は人工授精(AI)に挑戦しています。

牛では一般的ですが、豚ではまだまだマイナーな世界です。

挑戦して5年、段階的にステップを踏んで進み、いよいよ結果が出てきました。

受胎率はこの6月単月でついに100%を記録しました。

6月に交配した梅山豚が全て妊娠したという事です。

以前は、実際の雄と雌で交配をしていました。

しかし、受胎率が徐々に下がって行きました。加えて1回当たりの出産頭数も少なくなっていました。

多産系の梅山豚にしては寂しい出産頭数が続き、原因がわからないままでしたので思い切って人工授精(AI)を導入したのです。

交配は雄豚と雌豚という別々のコンディションを合わせる作業です。

特に難しいのが雌豚の交配適期の見極めですが、比較的解りやすいのが雄の精液のコンディション確認で、これが人工授精という事になります。

 交配担当者は唯一農場の将来を担っています。

子豚が産まれないとその他の部署の仕事は発生しません。

だから多くの農場はベテランを交配担当にしています。

勘と経験に頼っていたのが交配でもあります。

しかし、人工授精はその勘と経験に頼った交配を大きく変えそうです。

採取した精液は活性や精子数を確認して手順に従って希釈・保存します。

その後、実際に交配適期の雌に注入する際にも再度活性や精子数を確認し記録します。

繰り返し精液の状態を確認しながら経験の少ないスタッフでもその手順を覚えれば結果を残すことができます。

勘と経験が重要だけれども実際は豚任せだった交配という重要な作業を、データに基づいてベテランでなくても取り組みやすいものにしたのが人工授精なのです。

こうした業務改革は畜産に限らずあちらこちらで見られるようになっています。

科学的根拠に基づいたアプローチが勘と経験を上回る新しい時代が始まっています。


by meishanton | 2018-09-03 18:38 | 社長のコラム
地域貢献と梅山豚

梅山豚を輸入してちょうど30年、少しずつですが地域貢献らしいことができるようになってきました。

最初に始めた地域貢献が学校給食へのお肉の提供です。

およそ2000人の地元の小中学生が毎月梅山豚メニューを食べています。

「メイシャント~ン♪」って小学1年生でも知っている地元の豚肉になっています。

またここ茨城県境町は、ふるさと納税3年連続茨城県ナンバー1自治体となっていて、その目玉商品が私達の「梅山豚」でもあります。

お肉から加工品まで様々な梅山豚商品を提供して、境町のふるさと納税獲得に貢献しています。

さらに、地元の「道の駅さかい」でも梅山豚商品を販売しています。

食堂では梅山豚キーマカレーやミニメンチが食べられ人気となっています。

直売所では『売れ筋ナンバー1』のラベルが梅山豚肉饅頭に貼られていたことも。

週末などは特に賑わっていて街のシンボルになりつつあります。

今年に入ってからは、「満天青空レストラン」(日本テレビ)に梅山豚が取り上げられました。

ゲストが嵐の二宮さんだったという事もあり、街中の話題になっています。

こうして、梅山豚は境町になくてはならない存在に近づいていると感じています。

これも永年梅山豚を支えて下さった皆さんのお陰です。

ありがとうございます。

これからも地元に愛される梅山豚として地域貢献を頑張って行きます。

応援をよろしくお願いします。


by meishanton | 2018-08-02 15:41 | 社長のコラム
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