117.花火大会のゴミ問題 |
今年地元境町では3年ぶりに花火大会が開催されました。
その名も「利根川大花火大会」コロナ前には23,000発と関東最大級の花火大会でしたが、ついに30,000発と今年日本最大級の花火大会を計画し実行しました。
来場者は20万人とも30万人とも言われ、人口2.4万人の小さな町にその約10倍の人が来場した計算になります。
有料席を15,000席設けて予約販売し、私達も直営のつかはら肉店としてメンチカツと肉饅頭を調理して有料席の方々に販売しました。
ちょうど台風14号の九州上陸と重なり心配でしたが運が良く台風の直前で天気にも恵まれ、3週間前に開催された大曲の花火競技大会で最高峰の内閣総理大臣賞したマルゴーさん(山梨県)はじめ、野村花火工業さん(茨城県水戸市)、紅屋青木煙火店さん(長野県)、山崎煙火製造所さん(茨城県つくば市)が打ち上げる日本最高の花火に、会場中が酔いしれた一晩になりました。
翌日は朝7時から有料席のゴミ拾いを実行委員会のメンバーと高齢者ボランティア、出店者たちで行いました。
15,000席のゴミは意外にも少なく、予想以上に綺麗な状態でマナーの良さを実感しました。
しかし、残されたゴミの多くは大会パンフレットなどの紙ごみと有料席に配られたお弁当でした。
手を付けられずに遺されたお弁当には、私達が用意した梅山豚弁当もありました。
片付けをしながらフードロス対策も考えなきゃと感じました。
用意したものが遺され廃棄されるのを見るのは作り手としては悲しいことでした。
有料席へのサービスとはどういったものが本当に必要なのか?必要のないものを配布していないのか?さらには、「ゴミは持ち帰りください」と案内していますが、本当にそれはお金を支払った来場者の理解を得られるのか?来年に向けた課題は多いと感じました。
ちなみに日本三大花火大会の一つ長岡まつり花火大会は、ゴミが少ないという事でも有名です。
2日間で人出は100万人にも達しますが、会場にはほとんどゴミが落ちていないというのです。
ゲートなどの捨てやすい場所にゴミ置き場を設置し、分別は①燃えるゴミと②ビンカンペットボトルなどと大別するのみ。
分別が細かすぎると守り切れなくなるのでそうしているようです。
さらに早朝清掃ボランティアは2日間で4,000人以上、ゴミが無さ過ぎて苦情が出るほどだそうです。
花火大会を繰り返しながらゴミ問題も解決してきた長岡、私達も先人の歴史に学びながら理想の花火大会とはどんな形か試行錯誤が必要なのでしょう。
ゴミを拾いながら真の日本一の花火大会を開く未来を考えていました。
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