103.コロナ禍の飲食業 |
コロナ禍により飲食業の苦境が続いています。
第3回から第4回の緊急事態宣言下では特に酒の提供について厳しい制限がかかり、休業を余儀なくされた飲食店も多いようです。
しかし、飲食業ばかりがコロナ感染の元凶のような状況に疑問を抱いています。
公表されているデータからは、感染者の感染経路で最も多いのが家庭内、続いて職場となっています。
飲食店はいずれの調査からも下位の位置となっているのに。
苦境を強いられた飲食店の方々は、生き残りを賭けて様々な取り組みを行っています。
テイクアウトを始めてみたり、お料理の宅配を行ってみたり、出張料理人になったり、SNSを始めてみたり、夜型の居酒屋から昼型の飲食店に業態転換したり・・・
苦しい期間は既に1年半になろうとしています。
先日には日本酒「獺祭」で有名な旭酒造が日経新聞に意見広告を行いました。
「私たちは、日本の飲食店の「いのち」と共にあります」と題された意見広告は、地域経済を支える飲食店の人々の最低限の雇用を守ることの重要性を説いています。
そんな中で、飲食店の方から最も多く聞く言葉があります。
それは「価値を高める」ということです。
密を避けるため席数を減らして行かなければならない時代、ランチをディナーと同じ価格帯に引上げ、ディナーでも価格を見直し値上げをする店が増えています。
しかし単純に値上げだけするわけには行きません。
内装を変更し、皿やグラスなどをグレードアップし、食材そのものも見直し、来店された方の満足のために価値を高めている飲食店の方が多いのに気付きます。
私たちのお届けする梅山豚がそんな飲食店の皆様のチャレンジにお役に立てれば嬉しいことです。
また、席数を減らすことで慣れないサービススタッフを多く揃えることなしに、シェフ1名とサービス1名でも質の高いお料理とサービスが提供できたりします。
さらに、限られた席数のお店ということでの魅力も高まります。
今回のコロナウイルスはワクチン接種が一通り終わると集団免疫を獲得し、ゆっくりと終息に向かうことでしょう。
飲食店の方々も試行錯誤を繰り返しながらコロナ禍を生き延び進化発展の契機にして欲しいです。
自らの生きる道を見定めその価値を高めた飲食店により、再び日本のファインダイニングが活況を呈する日を心待ちにしています。
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