102.カーボンニュートラルって? |
横文字で馴染みのない言葉が突如登場しニュースの中心になっています。
カーボンニュートラルってなんでしょう?
地球温暖化問題が叫ばれはじめてかなりの年数が経ちました。
2015年に第21回気候変動枠組条約締結国会議がパリで開催され、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定、いわゆるパリ協定が採択されました。
パリ協定では1600年の産業革命前と比べた世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑える。
さらに「1.5度未満」を目指すことを目標に、各国の削減目標の作成・提出・維持する義務を課していることが特徴です。
ご存知アメリカでは自国第一主義を掲げたトランプ前大統領がパリ協定から離脱しましたが、バイデン現大統領がパリ協定に復帰し気候変動の抑制は再び注目を集めているのです。
その気候変動の最大の原因は二酸化炭素に代表される温室効果ガスです。
日本は年間12億トンを超える温室効果ガスを排出しており、世界第5位の排出国です。
この温室効果ガスを2050年までに実質ゼロにすると菅総理が宣言しました。
これがカーボンニュートラルなのです。
既にアメリカはじめEUやイギリスなどは2050年までにカーボンニュートラルを宣言しています。
中国も2060年までにカーボンニュートラルを宣言済みですが、日本同様今後世界から2050年への繰り上げを求められるでしょう。
日本では300を超える地方公共団体も2050年二酸化炭素実質排出量ゼロに取組むゼロカーボンシティを表明し、人口規模では既に1億人を超えています。
地元茨城県境町ももちろん既に表明済みです。
温室効果ガスはどのような時に発生するのでしょう?
温室効果ガスの9割以上は二酸化炭素に由来します。
内訳は工場などの産業部門、輸送などの運輸部門、オフィスや家庭の民生部門に大きくは分類されます。
私達の家庭からも二酸化炭素は発生しています。
最近では省エネ性能に優れたテレビやエアコン、冷蔵庫などが多数開発されています。
しかし、テレビやDVDプレイヤー、パソコン、スマートフォン、温水洗浄便座、空気清浄機など家庭内での保有台数が増える事に伴って二酸化炭素の発生が増えています。
こまめにスイッチを切るなど、私達もできる対応をして行きましょう。
また、脱炭素の生活様式に転換する事も私達のできることです。
なるべくマイカーではなく電車や自転車を利用する。
冷房暖房を効かせすぎない。
購入時には省エネの家電を選ぶ。
電球をLED化する・・・
カーボンニュートラルのカギは私達の環境意識そのものでもあり、地球の未来への責任でもあります。
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