34.直営のつかはら肉店を開店 |
私達は東日本大震災直後イーアスつくばに直営店を出店していました。
震災後の自粛ムードにより、梅山豚の販売に苦戦していました。
何かを変えなければと、イートインを併設した販売店を出店し、週替わりの梅山豚メニューを提供したのが好評で、初めての直営店は大盛況でした。
しかし梅山豚の生産が手薄になり組織がギクシャクしてしまって8週間で閉店となりました。
ほろ苦い結果となった初めての直営店でしたが、いつかは再び店を出したいという気持ちをずっと持っていました。
あれから8年、遂にその時がやってきました。
地元境町で焼き立てパン屋さんが閉店し、そこが空いたままになっていました。
牧場からは車で2分ほど、歩いても行ける境町の中心地です。
社内で様々検討を重ね、メンチカツのテイクアウト店としてオープンする事にしました。
なぜメンチカツなのか?
それはお取引先の引き合いが強い「ロース肉」や「バラ肉」ではなく「ウデ肉」を使えること、ハンバーグとは違って牛肉を合わせなくても、梅山豚の美味しさをダイレクトに味わってもらえる事からメンチカツになりました。
メンチカツはお取引先でもある東京の人気居酒屋「赤坂まるしげ」さんにレシピを提供いただき、粗挽きの肉汁溢れるメンチカツができました。
お店のロゴや内装外装は地元の若手クリエイター「NUVWORKS」さんにお願いし、素敵なお店も出来上がりました。
そして2019年1月29日つかはら肉店は開店しました。
紆余曲折があった直営店を再び出店するにあたって、昇は誓います。今回はつくばのお店のように8週間で閉店にならないように。
そして最初は売れなくても永く愛される店にしようと。
宣伝もせず、チラシも入れず、お花も飾らず、ひっそりと開店した直営店。しかし店に込める想いは並々ならぬものでした。
唯一の直営店には全ての商品を買えるように冷凍ショーケースを並べました。
来店される一人一人のお客様を大切に、そして繰り返し来店されるファンが増えますようにと願いながらゆっくりゆっくりスタートしました。
しかし、まだこの時は新たな悲劇がおきようとはスタッフ一同予想だにしていませんでした。
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