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里山のお話し Part1
『里山資本主義』(藻谷浩介著)を読まれた方も多いことでしょう。
人々の創意工夫と最先端の技術が田舎暮らしを革命的に変え、素晴らしい住環境を手にしている事を紹介したこの本を携え、舞台となった岡山県真庭市へ訪問してきました。

木材の街 真庭市は人口5万人 面積の8割は山林が占め、市の最大の資源が木材です。
加えて、北部に蒜山高原(ひるぜんこうげん)を擁し、西の軽井沢として大勢の観光客で賑わう観光も特徴の一つです。

実は、東日本大震災以降、真庭市が注目されているのが木屑による「バイオマス発電」です。
これまでゴミとして扱われてきた年間4万トンの木屑を燃やし、2000世帯分の電気を発電しています。
当初電力会社の買取価格は1キロワットあたり3円、現在は再生可能エネルギー特別措置法による固定価格買取制度により33.6円、これにより現在新しいバイオマス発電所も建設中で、完成すると真庭市全体の50%近い世帯の電気を発電できるようになるとか。

さらに、木屑は「木質ペレット」という燃料にもなっています。
専用のボイラーやストーブにより、石油を使用することなく熱エネルギーを確保できるようになっています。
補助金等の行政の支援もあり、安価で価格の安定したな熱源として、ビニールハウスの加温や温水プール、家庭のストーブとして利用されています。
これまで産業廃棄物として費用をかけて処分していた木屑が宝の山として人々の生活に欠かせない電気をおこす、そこではまさに革命が始まっていました。

原発が完全に止まった現在、様々な代替エネルギーが考えられています。
太陽光のみならず、水力、風力、そして木屑に代表されるバイオマス。
私達は地域資源を有効に活用していく時代の変わり目に生きているのでしょう。  

つづく
by meishanton | 2014-12-10 17:28 | 社長のコラム

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