バイオマスという言葉をご存じですか?
生物資源と訳されることが多いバイオマス、最近ではエネルギー源として利用できる「木屑」や「海草」などの生物由来の有機性資源という意味で使われています。
バイオマスは有機物のため、燃やすと二酸化炭素が発生します。
しかし、この二酸化炭素はそのバイオマスが成長する過程で光合成により取り込まれたもので、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされています。
これをカーボンニュートラルと呼びます。
化石燃料とは対極のバイオマスは、地球温暖化に伴う二酸化炭素削減、循環型社会の構築などの取り組みを通じて脚光を浴び、旧来の薪や炭などの利用に加え、バイオエタノール、バイオディーゼルなど各種のバイオマス燃料の利用も拡大しています。
塚原牧場でも毎日大量のバイオマスを投入し、処理しています。
梅山豚が寝るベット(敷材)になっているのは、お茶の抽出粕、籾殻、おが屑です。
毎日約2トンを投入し、それらが梅山豚の糞や尿と混ざり毎日約5トンが排出されます。
現在はこれらを契約農家に有機堆肥として使用してもらっています。
東日本大震災以降、これらを堆肥以外に利用できないか検討を重ねています。
投入する敷材は火をつければ燃えます。糞や尿と混ざり、水分が多くなり燃えにくくなっていますが、敷材の混合量を増やし水分を調整すれば燃やすことは可能です。
燃やした熱源からボイラーを使って温水をとることができそうです。
温水は、循環して暖房にも使えるため、暖房燃料費の節約になります。
また、堆肥は発酵させることによってメタンガスが発生します。
メタンガスを回収しそれを燃料として暖房に使うこともできます。
その際は、発酵の残さは堆肥にもすることができます。
これまで臭いを伴って大量に発生した、いわば厄介者の糞と尿、牧場にとっては頭の痛い問題でした。
しかし、これからは、発電ができたり、暖房燃料になったりする時代もそう遠くはないようです。
大震災がエネルギー革命をもたらすとしたら、数少ない恩恵のような気がしています。
夢の実現に向けて一歩一歩進んでいきます。